福祉用具の販売について

特定福祉用具・特定介護予防福祉用具には、大きく分けて5つの分類がございます。
腰掛便座、自動排泄処理装置の交換可能部品、入浴補助用具、簡易浴槽、移動用リフトのつり具の部分となりますが、いずれの項目も購入の際に年間10万円を上限として購入費用の9割~7割が支給(還付)されます。
貸与(レンタル)と違い、購入項目はすべて直接肌に触れる部分があり、衛生上の問題があったり、諸事情によりレンタル品で扱うのには不向きと思われるものが購入対象となっております。
ご注意願いたい例と致しまして、今年ポータブルトイレを購入して来年も同じ目的で使用するポータブルトイレを購入することは原則できません。原則、一度きりの購入になりますので、購入時は慎重かつ専門家に必ず相談をしてご購入ください。

腰掛便座
腰掛便座は次の4項目に該当するものに限られます。
(1)和式便器の上において腰掛式に変換するもの
和式便器の上に洋式の形をした樹脂製の便器を置くことで簡易的に洋式便器に変換できるものです。
(2)洋式便器の上に置いて高さを補うもの
一般的にトイレの便座までの高さは38cm前後ですが、高さが低いために立ち上がれない方がいらっしゃいます。そこで便器または便座を高くする福祉用具を設置することより立ち座りができるようにするためのものです。
(3)電動式又はスプリング式で便座から立ち上がる際に補助できる機能を有しているもの
こちらは高さを歩行するだけでは立ち座りできない方向けで、便座が昇降または昇降しながら傾斜して立ちすわりを補助するもので、腰痛・骨折などで極力腰に負担をかけたくない方に(2)よりも快適にご利用いただけます。
(4)便座、バケツ等から成り、移動可能であるもの
腰掛便座の中でも最もご利用されていらっしゃる方が多い福祉用具です。特にポータブルトイレが属しますが、一昔前のイメージとは異なり、現在では家具調で一見するとただの木製の椅子にしか見えないようなデザインを工夫しているものが主流となっております。
もちろん、従来からある樹脂製のポータブルトイレもございます。

自動排泄処理装置の交換可能部品
こちらは尿又は便が自動的に吸引される機能を有するもので、介護者の方が排泄処理をされる際に容易に処理・介助できる自動排泄処理装置の交換が可能な部品を指します。

入浴補助用具
入浴補助用具は次の7項目に該当するものに限られます。
(1)入浴用いす
足腰の筋力低下などにより、今までの一般的な入浴椅子では低すぎて立ち座りできなくなってしまった場合に使っていただく商品でございます。肘掛により安定して座ることが出来たり、高さ調節により立ち上がりが容易となります。また使用しないときに折りたたむことが出来るものもございます。
(2)浴槽用手すり
浴槽に挟み込んで設置する簡易的な手すりです。強度の関係上、一部設置できない浴槽もございますが、取り付けることにより浴槽への出入りを安定して行うことを目的としております。浴槽内にも握る部分がございますので、万が一滑って溺れる危険性からも回避できます。
(3)浴槽内いす
循環器系の疾患などにより半身浴が必要な方に便利な商品です。また、洗い場と浴槽内では落差がある場合が殆どですが、その落差を解消し、浴槽への出入りの際、安全にまたぐ為にも多く利用されています。
高さ調節をおこなうことが出来るので、ご家庭の浴槽に合わせて調節することが可能です。
(4)入浴台
浴槽の手前と奥に橋を架ける様に使用していただくもので、入浴台の上に座りながら浴槽内へ移っていただくことが可能となります。縁を片足ずつまたぐため、立ちながら縁をまたぐことが困難である方に多くお使いいただいております。
(5)浴室内すのこ
脱衣室と浴室の間には浴室から水が入り込まない工夫として段差を設けてあります。この段差により、脱衣室から浴室への移動が困難である方にお使いいただく商品でございます。浴槽内全体をかさ上げするものや、部分的に取り付けることも出来ます。
(6)浴槽内すのこ
先の浴室内すのこは洗い場に設置するものですが、こちらは浴槽の中に設置することにより深い浴槽を浅くするためのすのことなります。日本の浴槽には深さ60cm程度あるものが多いですが、これは御身体の状態によっては立ち座りがしにくく、また溺れやすいという危険を含みます。そのような事象を解決するための福祉用具となります。
(7)入浴用介助ベルト
入浴介護をされる方に重宝されます。入浴時は他の介護場所とは大きく異なり、裸であるため上着やズボンなどを掴んで支えることが出来ません。腰に入浴用介助ベルトを装着させることにより、介護しやすくするためにご利用されています。

簡易浴槽
浴室まで移動できない方のベッド脇などに設置し、主に空気で膨らませる浴槽です。お湯を入れたり排出する際の設備工事が不要なものを指します。

移動式リフトのつり具
貸与(レンタル)項目の一つであるリフトは機械本体のみです。つり具(スリングシート)は体を包んで支える部分となり、直接肌に触れることが多いため、購入の対象となっております。

 

 その他福祉用具の自費購入について

基本的に消耗品は自費購入となることが殆どです。ものによっては、洗い換えが必要なものもありますので、意外と出費となることもあります。
また、敢えてレンタルせずにご購入される方もいらっしゃいます。

ベッド関連
ベッドやマットレスはレンタル対象ですが、シーツやベッドパッド、防水シーツは衛生商品となり、購入が必要です。特に、寝たきりの方の場合、洗い換え用として、2つ分ご購入いただくケースもあります。
また、ベッドパッドは種類も豊富で、ムレ防止や保温性の高いものなど、様々なものがあります。

おむつ
状況分析やサンプルのご提供により、合うもの・使いやすいものを見つけるお手伝いをいたします。また、かさばるおむつは、買いにいくのも大変ですので、配送もおこなっています。
※医師の使用証明書があれば、医療費控除の対象(税金を納めており、医療費合計が10万円/年以上または所得金額の5%以上となる場合のみ)となります。税務署へご確認のうえ、該当者は確定申告をおこなってください。
※おむつの支給や代金の給付がある自治体もありますので、事前のご確認をお勧めいたします。


むくみや装具に対応した靴、サイズ違いや片足販売もあります。また、サイズがわからない方のために、計測やフィッティングにもお伺いいたします。プロが真剣に選定しますので、返品交換が殆ど無いことが自慢です。

自助具
リウマチの方には持ちやすい食器、力の弱くなってきた方には、カンやペットボトルのオープナー、認知症や忘れ易い方には投薬カレンダー、また、楽に目薬を指せる機器等、本当に色々な商品があります。なるべくご自身で日常のことがおこなえる様に助ける商品です。

その他
認知症による不潔行為を防止するつなぎ服、家庭用の呼び出しアラームなど、色々あります。介護食も市場が広がってきており、サンプルもお渡しできます。困っていることからご相談いただければ、解消や軽減できるものも見つかる可能性が広がりますので、お気軽にご相談ください。